2012年10月19日金曜日

「ダライ・ラマ自伝」で知ったチベットの問題


わたしもprecious earthの趣旨に賛同し、なにかお手伝いできたらいいなーと思って投稿させていただきます
今回は、読んでほしい本の紹介です。

「ダライ・ラマ自伝」
ダライ・ラマ著

このブログを読んでるみなさんは、チベットの問題についてご存知でしょうか。
チベットは中国とインドにちょうど囲まれたようなかたちで存在する大きな国です。
とゆーか国、でした。

かつては世界で唯一の仏教によって統治される国であり、鎖国政策をとり、いい意味でも悪い意味でも、神秘のヴェールに包まれたところでした。
それが突然、1949年、中国共産党の民族団結、そしてチベットの文明開化の名の下に、中国による突然の侵略をうけました。

チベットにあった多くの伝統的な寺院は破壊しつくされ、
中国の蛮行に対する相次ぐデモや抗議運動などにもかかわらず、たくさんの一般市民や僧侶たちが惨殺されました。

ダライ・ラマを主とするチベット政府の閣僚たちはインドに亡命し、その後多くの難民がインドやネパールに避難していきました。
かつてチベットだった地域は大半が中国の四川省や雲南省、青海省に吸収され、ラサなどの以前の中心地はチベット自治区となっています。

時折ニュースにもでてきますが、チベット国内ではいまだに、中国による侵略と残虐な行為、そしてそれに対するチベットの人々との抗争はつづいています。

この本は、1989年にノーベル平和賞を受賞した、ダライ・ラマ14世の幼少期から2000年までの自伝です。
彼の言葉で、自分が幼いころの楽しかった思い出や感じたこと、侵略をうけて亡命するまで、自分の活動に対する信念や仏教についての考えなど、事細かに記されているけどとても読みやすい本です。
なぜこの本を読んでもらいたいかってゆーと、単純にチベット問題についてもっとたくさんの人に知ってほしいと思ったから。

そして、
ダライ・ラマが成し遂げようとしているチベットの平和的解放、非暴力による両国の和解に対する彼の思いや考え方がもっと広まったらいいなーと思ったからです。
彼自身やチベットの人々がどんなに迫害をうけ、傷つこうと、彼は武装し武力によって対抗することに反対し続けています。

仏教をback boneとする彼にとってはそう考えるのはきっと当然のことなんだろうけれど。
国と国がお互いに仲良くやっていくためには、政治や思想なんかではなく、結局は人と人どうしがお互いに理解しあうこと、お互いの幸せを祈りあうことが重要である、と彼は言っています。

現在わたしたちが直面している、武力衝突や自然破壊、貧困や餓えなどの諸問題はきっと解決しうるものであるが、それは
「善意と自覚にたって、お互いに対する、そしてわれわれが共有する地球への普遍的責任感を深めてゆかねばならない」と。

ぶっちゃけわたし中国は嫌いだし、みんながみんなそうとは限らないだろうけど、サイテーなやつらだって思っちゃってるけど、敵意じゃなにも解決できないからね!それに、中国人全てを「最低」と決めつけるのは絶対に良くないと思う。

実はわたしも、この本を読んで初めてちゃんとチベット問題について知り、チベットに興味を持ちました。
わたしの夢は大学を卒業してからworld round tripにでること。

危険を承知で、チベットには必ず訪れたいと思います。実際いった人に話を聞くと、びっくりするくらいメシがまずくて、びっくりするくらい過酷な旅だったそうですが、びっくりするくらい人々がやさしくて、笑顔が輝いていて、すばらしい自然に囲まれた国で、忘れられない場所の一つだと言っていました・・・
長くなってしまいましたが、ダライ・ラマのような考えを、少しでも多くの人と共有できたら、そして、チベット問題について考える機会になればと思い、紹介させていただきました!
気になったら読んでみてけろりん。
ちなみに文庫化もされてるよ。




by いけも




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