著者は世界的に有名な 大前研一 さんです。
ちょっと写真ふるい(若い)
ウィキってみると「日本の経営コンサルタント」って書いてあるけど、まーそんな枠じゃまったく収まらない感じの経歴の方です。
内容はこんな感じです。
- 第1章 超大国「G2」の黄昏
アメリカ―「唯一の大国」はいかにして崩壊したのか
中国―バブル崩壊はいつやってくるか - 第2章 お金の流れが変わった!
「ホームレス・マネー」に翻弄される世界
EU―帝国拡大から防衛へのシナリオ
新興国―二十一世紀の世界経済の寵児 - 第3章 二十一世紀の新パラダイムと日本
マクロ経済政策はもう効かない
市場が日本を見限る日 - 第4章 新興国市場とホームレス・マネー活用戦略
新興国で成功するための発想
日本経済再成長の処方箋
世界には4000兆円の「ホームレスマネー」が存在する。 それは世界中で投資先を探しながらさまよい続ける不要不急で無責任きわまりないお金のこと。 世界的に高齢化とモノのあまりが進み、需要が低調でお金がモノに転換されなくなったために発生したお金。ウォール街のわずか600人ほどのファンドマネージャーが管理しているらしい。 これを日本にどのように呼び込むか?
でもまーお金はお金だけど、呼び込めたとしてもかなり危ない金だってことは間違いなさそうです。
失われた20年。これは1990年から今現在までを指してるんですが、景気の上昇がバブルと共にストップして、経済が動いていない状態だったここ20年のことを指してます。
でもこの20年の間に個人金融資産は1400兆円まで膨れ上がっている。日本は900兆円の借金があるけども、実際にその国債を買っているのはほとんど日本人。
なので、もし本当に日本がやばくなったら「徳政令」で借金を踏み倒しても、損するのは日本国民だけっていう「奥の手」が存在する。
そう考えると、ここまで安定してる国はない。円が今のところ強いのもそのため。
生活にしても安くていいものが簡単に手に入る。そういうものを提供する、マクドナルド、ユニクロ、しまむら、ニトリなどは皆好調。逆に凋落著しいのは、虚飾に満ちた高級ブランド。
価値にふさわしいものはちゃんと売れてるんだから、日本経済は極めて正常である。
毎年40万人働く人が減っていく、この日本でGDPが上がっていったら、それこそ奇跡。
デフレで物価が下がり、お金を使わなくてもそれなりの生活ができる。 もし日本に経済の再活性化をさせたいのなら、国民にお金を使わせる気を起こすしかない。いったんその気になれば雪崩のように一斉にその方向に向かって進むだろう。それが日本人の国民性だ。
現時点で世界に進出すべき、日本最強のビジネスモデルを持ってるのは「JR東日本」。鉄道は儲からないと言う世界のジンクスを壊した。 駅上から駅中まですべての場所での電子マネーでの収益化に成功している。未来型のビジネス。
などなど。
確かに、車の買い替えも今まで、6~7年で買い換えてたのが、8~9年乗り続けるようになったりしてるってのはあるけども、それで困っている人はほとんどいない。
前に自分の ブログで書いた けど、「ぜいたく品消費ランキング」で未だに世界1位だけど、そーゆう流れが収まってきただけなのかもって思ったりもしました。
国内での低所得者などの位置づけがあっても、それは世界的に見て食べ物なくて死ぬ!!みたいな「絶対的な貧乏」じゃなくて、日本国内の平均レベルから見た「相対的な貧乏」てことには間違いない。
この本は2010の12月に発売された本で、大前氏は今回の震災による原発問題でもけっこうメディアに出ていたけど、原子力工学の博士課程を出ていることもあって、原発は日本が技術を持ってるんだから、日本では首都近郊にも原発を作り、安全性を強調して、世界に売り込め的な内容も書いてありました。
またなんか参考になる本読んだら、乗せまーす。
たくや
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