2011年5月19日木曜日

臓器売買のマーケット

先日、メンバーのきょんちゃんがアップしてくれた「闇の子供達」(書評)の記事

臓器売買の闇のマーケットが実際にあるのは知っていたけど、実際の現状まで調べてはいませんでした。

twitterから臓器売買の記事を見つけたのでコピペします。
(以下bloombergの記事より)



5月12日(ブルームバーグ):ルイス・ピカドさんの母親は、息子が宝くじに当たったと思い込んでしまったあの日のことを思い出す。ニカラグア西部、マナグアのスラム街にあるトタン屋根と軽量コンクリートでできた自宅に帰って来た息子は、貧しさから抜け出し米国で新たな生活をスタートする方法を見つけたと意気込んでいた。
ある米国人がピカドさんに、腎臓を片方くれるなら、ニューヨークでの仕事とアパートを提供すると約束したという。当時23歳だったピカドさんは高校を中退し建設現場で働いていた。母親によると、彼はその話に飛び付いた。
3週間後の2009年5月、ピカドさんはマナグアの陸軍病院で手術を受けた。医療記録によると、医師らが腎臓を摘出する際に動脈を切断し、内出血した。母親のエリザベス・テルセロさんは病院の術後室で息子のベッドのそばにひざまずき祈ったと、ブルームバーグ・マーケッツ誌6月号は伝えている。

テルセロさん(49)は「息子に心配しないで、私が看病するからと語りかけた。でも遅過ぎた」と振り返る。検視官の報告書によると、医師らは救命を試みたがピカドさんは出血多量で死亡した。母親は「息子はいつもアメリカンドリームを追い求めていた。そして、とうとうそのせいで命を落としてしまった」と肩を落とす。
米国人のマシュー・ライアン氏も同じ運命をたどった。ニューヨークのバス会社の管理職を退職し当時68歳だった同氏は、ピカドさんの腎臓の移植手術を受けた2カ月後、同じ病院で死亡した。
ニカラグアの検視報告書によると、2人の死因は移植。マナグアの検察当局は、金銭を支払って臓器提供を受けることを禁止する同国の法律に違反した者がいないか捜査している。
違法なマーケット
この2人は、世界各地で拡大を続ける違法な臓器売買のマーケットに足を踏み入れてしまった。ハーバード大学医学部教授で外科医のフランシス・デルモニコ氏によると、毎年、米国やイスラエル、サウジアラビアなどの重症患者約5000人がドナーから臓器を購入している。同氏によると、臓器売買はイラン以外の全ての国々で違法となっている。
裕福で切迫した状況にある場合が多い患者たちは、臓器を売る貧困層がいるエジプトやペルー、フィリピンなどの国々に向かう。中南米では通常、移植は無認可のブローカーが仲介し、免許を持つ外科医が執刀する。これらの医師たちの中には、世界有数の大学の医学部で訓練を受けた者もいる。
世界の臓器需要は供給を大幅に上回っている。米国の移植待機リストに掲載された患者が11万693人に上るのに対し、ドナーは年間1万5000人に満たない。
デルモニコ氏によると、海外で違法な移植を受けた米国人は、健康状態の悪いドナーからの感染でエイズウイルス(HIV)感染症などにかかり、帰国後、公衆衛生を脅かすケースもある。


たくや

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